金属製スペーサーの樹脂化
お客様からご相談いただいた内容
成形装置内に組み込まれるスペーサーに関して、従来は金属製のスペーサーを仕入れて組み込んでおりました。
装置の軽量化とコストダウンのため、樹脂に代替えができないかとのご相談をいただきました。
提案内容・解決策
当初は金属製品の代替素材としてナイロン系材料の採用が主流であり、強度の観点から6Nナイロンを選定しておりました。しかし、強度に加えて軽量化の要件も求められたため、新たな選択肢としてPBTもご提案いたしました。
ご提案に際しては、両方の材質で試作加工を実施し、性能を比較しました。その結果、以下の理由からPBTが最適と判断され、採用に至りました。
・加工性が良好でコストを抑えられる
・寸法精度を確保しやすい
・6Nナイロンと比較して強度が高く、軽量であるため、組み込み部品として適している
こうした特性が評価され、最終的にPBTを採用いただきました。
関連する課題解決事例
-
ポジティブリスト対応の異物検査機用シャフト
ポジティブリスト対応のPOM材で製作した異物検査機用のシャフトです。 お客様のポジティブリストへの取り組みの一環で、従来から製作していた異物…
続きはこちら
-
AE素材への材料変更による導電性樹脂の品薄対策
こちらの部品は、真空吸着式ピックアップ用ノズルで、従来から導電性樹脂「セミトロンESd」で製作をしていました。 導電性樹脂「セミトロンESd…
続きはこちら
-
PEEKへの材料変更による不良品の抑制
こちらは電子部品用のプレートで、元々、MCナイロンで加工を行っていましたが、MCナイロンは吸水性が高いため、厚み公差(±0.02)が安定せず…
続きはこちら
-
ステンレス製の締付継手の樹脂化
元々はステンレス製の締付継手を使用されていましたが、仕入れ元の生産中止により代替品製作のご相談をいただきました。お客様からは、軽量化と堅牢性…
続きはこちら
-
ハンドリューター用ボディの樹脂化
従来、医療用やデザイン分野で使用されるペン型のハンドリューターには、耐久性や剛性の確保を目的として金属製のハンドルが採用されてきました。 し…
続きはこちら
-
金属製フランジの樹脂化
産業機器(研磨装置)内に組み込まれていたフランジが、経年劣化により破損したため、交換が必要になりました。 しかし、同形状のフランジの生産が終…
続きはこちら
-
ステンレス製ギヤの樹脂化
研磨機メーカー様より、研磨機の内部に使用するステンレス製ギヤの樹脂化のご相談をいただきました。主な目的としては、軽量化とコストの削減でした。…
続きはこちら