アクリル(PMMA)
PMMA(正式名称:ポリメチルメタクリレート)は、一般的にアクリルと呼ばれる樹脂です。樹脂の中でも最も透明度の高い汎用プラスチックです。
透明度が高いことに加え、耐候性に優れることがメリットといえます。また、一般的な樹脂材料と比較すると、素材価格が安価であることも大きな特長です。
一方で、耐衝撃性に劣る、耐薬品性に劣るといったデメリットがあります。そのため、アクリルの使用にあたっては、用途と材料特性を考慮することが何より重要です。
当社では、これらPMMAの特性を熟知した上で、お客様への最適な樹脂素材の提案はもちろん、高精度な切削加工を行っています。
アクリル(PMMA)の対応グレード
- 標準グレード
アクリル(PMMA)の代表的な用途
- 透明性が求められるケース
- デザイン性が求められるケース
アクリル(PMMA)の加工事例
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プローブホルダー
こちらは、電子機器のプローブホルダーです。φ0.8mmという極細穴と高度な同芯度、そして透明性が要求されました。切削加工では、切粉排出が課題でしたが、エアー・ミストオイル併用でこれを解決し、高精度と透明性を両立しています。
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測定ステージ(治具)
こちらは、測定ステージ(治具)です。アクリル製でコーナーに欠けが生じやすいですが、形状の切り上がり部の加工条件を調整することで欠けを防止しています。また、テーパー部分は治具レス加工を行い、高精度とコスト効率を両立させています。
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試験装置のチャンバー用部品
アクリル製の本部品は、試験装置用チャンバーに使用されます。透明性に優れ、耐衝撃・耐候性も高いため、屋外や低温環境下での使用に適しています。気圧にも強く、内部観察が必要な真空試験にも最適です。
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