ステンレス製の締付継手の樹脂化
お客様からご相談いただいた内容
元々はステンレス製の締付継手を使用されていましたが、仕入れ元の生産中止により代替品製作のご相談をいただきました。お客様からは、軽量化と堅牢性を両立しつつ、耐薬性や耐熱性にも優れた素材で対応できないか、というご要望がありました。

提案内容・解決策
当社では代替材質としてPEEKをご提案しました。PEEKは幅広い薬品や腐食性流体、さらには多様な洗浄液を使用する環境下でも安定した性能を長期間維持できるため、耐薬品性・耐熱性の両面から最適と判断したためです。
さらに元々の製品の特徴であった「内部にフリーで回転するスリーブ構造」を再現するため、ナット内径部にスリーブを打ち込む一体型構造を採用しています。これにより配管接続時のねじれを防ぎ、施工性やメンテナンス性を大幅に向上させることができました。
その他にも、相手側のホースやチューブに合わせてスリーブ径を微調整できるようにカスタマイズ性を改善しています。また、金属から樹脂への切り替えで軽量化も実現し、結果として信頼性と使い勝手の両立を実現した締付継手をご提供することができました。
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