加工事例

クランパー

クランパー
材質PEEK
形状クランプ部品
業界産業機器
サイズ50×50×18

こちらは、十字形状が特徴的な産業機器向けクランパーです。高温環境や負荷、薬品が介在する厳しい使用条件下において、対象物を正確かつ確実に保持(クランプ)することを目的とした部品です。

材質にはPEEKを採用しています。PEEKは高い耐熱性、優れた機械的強度、寸法安定性を兼ね備えた高機能樹脂であり、過酷な環境下でも性能低下が起こりにくい点が特長です。本用途においても、長期使用を前提とした信頼性確保の観点から最適な材料選定となっています。

形状面では、十字状に伸びる各アーム先端に段付きのかぎ状形状を有しており、対象物を特定方向に確実に固定できるよう設計されています。特にクランプ機能の要となる部分は薄肉の立ち上がり形状となっており、この部位には厳しい寸法公差が設定されていました。

薄肉部は切削時にたわみやすく、加工精度の確保が難しいポイントとなります。当社では、加工工程に合わせて部品全体を安定させる切削条件(回転数・送り)の最適化に加え、刃物の進入方向や切削パスを細かく調整。切削時に発生しやすいビビリ(振動)を抑制することで、薄肉立ち上がり部においても設定公差を確実にクリアしました。

本事例は、PEEKの特性を理解した材料選定と、立ち上がり部の薄肉加工に対する加工ノウハウを組み合わせることで、機能性と精度を両立した加工事例です。高難度形状や厳しい公差が求められる産業機器部品においても、安定した品質で対応しています。