FA設備パレットの材質転換による生産性向上
お客様からご相談いただいた内容
FA設備で使用されていた従来のアルミ・ステンレス製パレットは、重量が大きく、加減速時の慣性による振動が発生しやすい点が課題となっていました。その影響で、モーターやベルトなど駆動部への負荷が大きく、摩耗や故障リスクを常に抱えている状況でした。
また、多品種少量生産に対応するための複雑形状を金属で削り出す場合、材料費・加工費ともに高く、コスト面での採算性にも課題がありました。
さらに、ワーク保護のためにクッション材を貼り付ける必要があり、交換や清掃などのメンテナンス負担も増加。不透明な金属パレットではワーク底面の確認ができず、検査時には一度ワークを持ち上げる必要があり、サイクルタイム短縮の妨げとなっていました。
提案内容・解決策
これらの課題に対し、当社からアクリル切削加工によるパレットへの材質転換をご提案しました。
アクリルは比重が小さく、パレットを大幅に軽量化できるため、駆動部への負荷を低減。加減速時の振動が抑えられ、摩耗や過熱による故障リスクの低減につながりました。
加工面では、アクリルの優れた被削性を活かし、複雑形状や多数の穴加工でも高速切削が可能となり、加工時間の短縮と材料コスト低減を同時に実現。結果として、パレット1枚あたりのコストを大きく抑えることができました。
また、樹脂特有の適度な弾性と滑らかな表面により、追加のクッション材を使用せずともワークへのダメージを最小限に抑制。
さらに、切削痕を最小限に抑えた仕上げによりパレットを透明化することで、搬送中にワークを載せたまま底面検査や位置検知が可能となり、検査工程のムダを削減し、サイクルタイム短縮に大きく貢献しました。
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