PEEK 直交可動ヒンジリンクアーム
| 材質 | PEEK |
| 形状 | 継手・ジョイント |
| 業界 | 医療機器 |
| サイズ | 30×6×5 |
本製品は、医療・分析装置向けに製作した精密ジョイント部品「直交可動ヒンジリンクアーム」です。
本製品は、医療・分析装置向けに製作した精密ジョイント部品「直交可動ヒンジリンクアーム」です。装置内部の可動連結機構として使用され、複数方向の動きを許容しながら、安定した位置関係を維持する役割の部品です。
材質には、医療機器分野でよく使われる高機能樹脂「PEEK」を採用しています。PEEKは耐熱性・耐薬品性・機械的強度に優れており、薬品が介在する装置内部や温度変化のある環境でも安定した性能を発揮します。また、繰り返し動作においても摩耗や寸法変化の影響を受けにくく、長期にわたり安定した機構動作を支えることができます。
形状面では、手前側に設けたヒンジ機構により相手部品との開閉動作を行うとともに、中央部のスリット空間内で相手部品が回転する構造となっています。これにより、ヒンジ軸と直交する方向への動きも許容できる、2軸方向の自由度を持ったリンク機構を実現しています。
この機構を成立させるうえで、スリット幅には±0.05mm、アイ部の穴には+0.05mmという厳しい公差が設定されており、干渉を防ぎながら適正なクリアランスを確保する必要がありました。さらに、ヒンジ穴の中心から先端側端面までの距離についても±0.05mmの公差管理が求められ、各可動部の位置関係や動作の再現性を確保する重要なポイントとなっています。
加工においては、特殊な構造上、複数回の段取り替えが必要となります。一方で、各部の位置関係や距離精度がそのまま機能に直結するため、基準の取り方と工程設計が非常に重要でした。当社では、専用治具とクランプ機構を活用し、各工程で同一基準を再現できるよう工夫しています。加えて、加工部位に応じた工具選定や切削条件の最適化を行うことで、段取り替えによる基準ズレや累積誤差を抑制しています。これによりヒンジ部・スリット部をはじめとした各機能部の位置関係を高精度に仕上げています。