加工事例

POM(ジュラコン®) 吸着プレート

POM(ジュラコン®) 吸着プレート
材質POM(ジュラコン®)
形状プレート
業界搬送装置
サイズ400×180×5

本製品は、梱包装置や搬送装置などの搬送工程で使用される、POM(ジュラコン®)製の吸着プレートです。ワークの下面を保持する基準部品として使用され、移載時の位置ズレを抑えながら、安定した吸着状態を維持する役割の部品です。

材質には、適度な剛性と自己潤滑性を備えたPOMを採用しています。POMは、ワークとの接触時に滑らかな動作性を確保しやすく、搬送時の摩耗や引っ掛かりを抑えられることが特長です。また、切削加工性にも優れているため、多数の穴加工を伴うプレート形状においても、安定した加工品質を実現しやすい材料です。

本製品の加工で重要となるのは、長手方向に並ぶ穴位置の精度管理と、薄板形状における反りの抑制です。長尺かつ多穴構造のプレートでは、わずかな穴位置のズレが積み重なることで、全体のピッチ精度に影響を及ぼす可能性があります。また、切削時の熱や内部応力によって、平面度が変化しやすい点にも注意が必要です。

そこで当社では、プレート側面を基準とした加工工程を設計し、各穴位置を同一基準から管理することで、穴位置の累積誤差を抑えています。あわせて、加工時のクランプ方法や切削条件を最適化することで、反りの発生を抑制し、平面度を保ちながら加工を行いました。

さらに、長手方向の長距離ピッチについては、三次元測定機を用いて検査を実施しています。加工後の寸法を数値で確認し、図面要求に対する位置精度を検証することで、安定した品質の確保につなげています。

これにより、長距離ピッチと平面性の両立が求められる吸着プレートにおいても、安定した吸着性能と組付け時の高い再現性を実現しています。