ボトムプレート
| 材質 | アクリル(PMMA) |
| 形状 | ボトムプレート |
| 業界 | 産業機器 |
| サイズ | 160×250×10 |
こちらは、産業機器や検査装置などにおいて基底部を担うベースプレートです。
プレート下部に配置された配線・センサー・LED、対象物の状態を外部から目視で確認できるよう、透明性に優れたPMMA(アクリル)を採用しました。アクリルはガラスに匹敵する高い透明度を持つだけでなく、切削加工性に優れているため、多数の穴開けや段加工など複雑な形状にも高精度で対応可能です。また、ガラスや金属に比べ軽量であることから、装置全体の軽量化や取り扱いの容易化、輸送コスト削減にも貢献しています。
本製品は厚み10mmのプレートであり、十分な剛性を有し、精密部品の支持や荷重のかかる環境下でも安定した性能を発揮します。さらに、外周部のピン穴には相手部品との嵌合精度が求められ、「H公差(+0.02mm以下)」および位置精度(±0.03mm)という厳しい要求を満たしました。これを実現するために最適な加工条件で穴加工を行い、各穴の位置関係は三次元測定機で厳密に確認しています。
また、一般的にアクリル製品では切削痕を消すために磨き工程を加えますが、本製品では「磨きなし」仕様を提案しました。その結果、品質を維持しながら製造コストを抑え、リードタイム短縮にもつなげています。