搬送装置用ハンド

こちらは、搬送装置においてワークを把持し移送するためのアーム先端部品です。斜め部はワークを確実に挟み込むための接触面、穴部は装置アームに固定するための取付部となっています。これら2つの位置関係がワークの安定した把持・移送に直結するため、図面で指定された位置度（0.1mm以下）を厳守して加工しました。

高い位置精度を確保するため、工程を分けずに同一工程内で加工を完結させています。これにより、段取り替えによる誤差や基準面のズレを防ぎ、幾何公差の精度を安定的に維持しました。また、治具製作を行わずに加工することで、コストダウンとリードタイムの短縮も実現しています。

完成後は三次元測定機による検査を実施し、図面指示通りの位置関係が確保されていることを確認しています。また測定データは品質保証の記録として保管しています。