搬送ベース
| 材質 | MC901 |
| 形状 | 搬送装置 |
| 業界 | 搬送装置 |
| サイズ | 250×200×15 |
こちらは、MCナイロンを用いた「搬送ベース」の切削加工品です。
ワークの下に敷設し、固定や搬送時のベース部材として機能する構造部品であり、装置内におけるワークの支持、位置決め、および搬送の安定化を役割としています。
材質に採用しているMCナイロンは、優れた耐摩耗性と自己潤滑性を併せ持つエンジニアリングプラスチックです。ワークと接触する際に低摩擦かつ安定した摺動特性を発揮するため、搬送時の引っ掛かりやスリップを抑制し、スムーズな移載動作を実現しています。また、適度な弾性を有しているため、ワークへの局所的な応力集中を緩和し、欠けや割れ、擦過傷といったダメージの低減にも貢献しています。
コの字形状の開口部と段付き構造が構造上の特長で、ワークの位置決め、逃げ形状の確保、干渉の回避を同時に成立させています。また、開口部の両側に設けた2か所の機能穴は、装置側の爪やピンとの係合ポイントになっています。これにより、搬送時の確実な引っ掛かりと位置の再現性を確保し、移載動作におけるズレや脱落を防止して安定した搬送を可能にしています。
加工面においては、削る量が多く、MCナイロンの特性である内部応力による反りや寸法変動が非常に発生しやすいという課題がありました。そこで当社では、材料特性を踏まえて段階的に荒加工と仕上げ加工を行うプロセスを採用し、加工時における寸法安定性と高い平面度を確保しています。さらに、ワークとの接触面については、工具選定と切削条件を最適化することでツールマーク(切削痕)を極力抑え、仕上げ面を均一にしています。これらの工夫により、搬送時の姿勢安定性と繰り返し精度の向上に貢献しています。